2021.11.4(木)
函館市本町 函館市民映画館シネマアイリス
函館シネマアイリス25周年記念作品
「 映画 草の響き 」
佐藤泰志の小説、五度目の映画化。 函館の街を黙々と走り続ける男の、生の輝きを描きだす。
心に失調をきたし、妻とふたりで故郷函館へ戻ってきた和雄。病院の精神科を訪れた彼は、医師に勧められるまま、治療のため街を走り始める。雨の日も、真夏の日も、ひたすら同じ道を走り、記録をつける。そのくりかえしのなかで、和雄の心はやがて平穏を見出していく。そんななか、彼は路上で出会った若者たちとふしぎな交流を持ち始めるが—。数々の映画賞を受賞し話題を呼んだ『きみの鳥はうたえる』(18)に続き、佐藤泰志の小説、五度目の映画化であり、シネマアイリス企画・プロデュース作品としてもこれが五作目となる。原作は、佐藤自身が自律神経失調症を患い、療法として始めたランニング経験をもとに書いた短編小説。1979年に発表された原作を現代に置き換え、光あふれる函館の風景のなかで映像化したのは、『空の瞳とカタツムリ』(18)『なにもこわいことはない』(13)の斎藤久志。どうしようもない孤独を抱えた人々の葛藤を静かな気迫で捉えた本作。何かを追い求めるように黙々と走り続ける男の姿を通して、死に引き寄せながらも懸命に生きようとする人間の生の輝きをまざまざと描きだす。
(映画 草の響きHPより抜粋)
函館シネマアイリス企画第5(GO)弾、オール函館ロケの映画を観てきました。内容はとても深いですが、街並みが綺麗に切り取られていて、ここに住む人間としては嬉しくなります。主演の東出昌大さんは、スキャンダルのイメージ払拭するべく役者として生き残りを掛けて、迫真の演技で熱演していました。ある意味そのスキャンダルをも連想させてしまう役所が、これはこれで有りだなという、ナイスなキャスティングだったと思います。全体的に出演者のセリフが少ないので、配役の心理を汲み取るのが、それぞれ観る人の捉え方で変わるのかなと思いました。誰もが抱える人間の深層心理を突く内容に、いろいろ考えさせられる映画でした。映画を観てどう思うかは、人それぞれ。函館が好きな方にもお勧めですが、人間の深い所を感じ取りたい方にも是非、観に行って頂けたらと思います。
函館シネマアイリス25周年記念作品
映画 草の響き
・ホームページ
https://www.kusanohibiki.com/
函館市民映画館シネマアイリス
詳しい情報はこちらから↓
・ホームページ
http://www.cinemairis.com/